2013年4月5日金曜日

making

そういえば、、
テクスチャーの描き方っていうのを聞かれていたんでした。
SL内で聞かれたので、多分「私の描き方」を答えればいいんだと思うので、
ここでちょこっと。。
以前はお店のblogで、たまに制作途中画像とか、aiデータ状態の画像とか載っけてたんだけど、制作方法なんて、いわば舞台裏だし、テクスチャの描き方なんて、それこそ巨万とあって、人それぞれ自分に合った描き方をすればいいと思う。
これが、ソフトの使い方のコツとかが含まれるものなら、表で情報共有の意味もあるだろうけど、残念ながらそんな難しいことをしてるわけではなく、ただほんとに「描いてる」だけなので、特に参考にもならないと思う。
ああ、こんな描き方をしてるのね、、程度に見てくれればと思います。

他のテクスチャはともかく、私が植物を作るときは、たいていIllustratorで始まります。
割合にして7割くらい。
残り3割のうちの2割近くはPhotishopとかその他のペイントソフトで直描き。
写真切り抜きからは全体の1割くらい。
写真を全く使わないかというとそういうわけではないんですが、切り抜いたまま使うというより、加工用素材としてが多いです。

少し前(、、といっても、去年ですが)に出した、ジキタリスを例に過程の一部を書いてみます。

まず、Illustratorでざっくりと植物のパーツを作っていきます。
この時、簡単に形だけを作っていく場合と、陰影を細かくいれる場合とあるんですが、そこは、その後の加工によります。
描き始めるのは、だいたい最終行程まで組み立ててからなので、どうやって描くかが決まれば、あとはひたすら作業です。
ここが普通のイラスト制作と違うとこで、イラスト制作は結構最後まで出来上がりが解らないことが多いのですが、植物とかの場合は8割は頭に思い描いた状態のテクスチャに仕上がってきます。
元が、「実際にあるもの」をお手本にして描いてる「素材」ですから、出来上がりにはあまりブレがないんでしょうね。

SL内の植物は、あくまでSLという世界を作る「素材」の一つだと思っています。
対して庭は、素材をいかに組んで表現するかという、SLという場所を借りて表現された作品だと思っています。

ジキタリスの場合は 葉っぱと茎と花のパーツをバラバラに、単純な形のみ作っていきました。

次にそれをPhotoshopに持っていき、ざっくりと、陰影や深みを出す為の差し色を加えます。

次に用意するのが、葉っぱのブラシ。
実際の葉っぱの写真から加工することもありますし、ちょこちょこ手描きの場合もあります。手描きにしてもモノクロなので、そんなに手間はかかりません。

これを、ザックリ色を入れた葉っぱに適用していきます。
多少の形の違いは、重ねたあと歪めたり削ったりで、それらしくなってくれるので、葉っぱのブラシはそうたくさんの種類が必要というわけじゃないです。
あまり形に変化のない葉っぱなら1種使い回しもよくあります。


そこに更にハイライトと、シャドウを加えたのがこちら。
植物によっては差し色をもう一度加えたりしますが、ジキタリスの葉っぱは、そんなに色の変化が激しいわけではないので、ここで終わり。

そして出来上がった葉っぱを、茎に配置すると、こんな感じ。


草花の場合、茎の高さ、葉っぱの配置を換えて、10種くらい作ります。
それぞれに、同じようにして作った花を組み合わせて、出来たジキタリスを
数株組み合わせれば、出来上がりです。

Illustratorで株全体の形まで作って、ブラシに登録して、組み合わせてからphotoshopで最終加工、、という方法もたまーーにはやります。
が、あんまり凝ると、Photshopデータに落す時に、レイヤー分け無理!とか言われちゃうんで、ごく単純なデータで済む時くらいしかやりません。

ジキタリス1株でPhoshopのレイヤー30くらい。割と少ないほうです。
それでも株ごとに、レイヤー結合して、別ファイルで扱わないと、作業に時間がかかって仕方ないので、数株一気に扱うとかは、ホントに単純に作れるものくらいになっちゃいます。

もう一つ、つい仕事の癖で、使い回しできるようにと、レイヤーを残したり、解像度高めで作ったりするのも、いけないのかもしれません。

でも、まぁ、加工段階はすでに「描く」でなく「作業」になってるとはいえ、自分の好きな物を作ってるわけですから、にやにやしながら、やってるらしいです。(と、隣にいた人に言われた)


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